ロボット手術センター（泌尿器科）

　当科においては2019年1月より前立腺癌に対するロボット支援手術を開始しました。以来、保険適応の拡大に合わせ当科での対応疾患も拡大させるとともに、症例を重ねて参りました。現在では、前立腺全摘除術（前立腺癌）、膀胱全摘除術（膀胱癌）、腎部分切除術並びに腎摘除術（腎癌）、腎尿管全摘除術（腎盂尿管癌）、腎盂形成術（腎盂尿管移行部狭窄症）に対して施設認定を取得しております。

　泌尿器科において、ロボット支援手術は今や標準的な治療となっています。ロボット支援手術のがんの治療成績が開放手術と同等であることは言うまでもないのですが、その他、出血量の減少（輸血をすることがほとんどなくなりました）、機能温存の向上（性機能の温存、前立腺癌術後尿失禁の軽減など）、入院期間の短縮（疼痛の軽減、合併症の軽減）などのメリットがあります。また安全性の向上によって、高齢や合併症のために手術適応となりにくかった患者さんへの手術も可能になりました。

　我々は、今後も安全でより良い手術を提供できるよう精進をしてまいります。